2023/02/25

i3wmクイックスタートアップガイド

本エントリはタイル型ウインドウマネージャのi3wmを可及的速やかに動作させるためのテキストである。以下の条件に当てはまるユーザを想定読者層とする。 ・Linuxの基本的な操作方法を理解している。 ・i3-wmパッケージの導入が完了している。 ・Arch Linuxかそれに類するディストリビューションを使用している。 Arch Linuxの導入についてはこの記事を、i3wm設定後のトラブルシューティングについてはこの Read more

2023/02/18

文章創作を支えるVimプラグインたち

主に日本語しか書かないならVimより適したエディタは他にたくさんある。誠に遺憾ながらその点は認めざるをえない。それが文章創作ともなればなおさらそうだ。今時分はnovel-writerという大変優れた小説執筆用のVSCodeエクステンションも存在していて、もう全部VSCodeでいいだろみたいな風潮になりつつある。マルチプラットフォーム対応で設定も同期可能なので環境も選ばない。 だから僕とて、もし「小説 Read more

2023/02/11

Overwritten

あまり記憶には残っていないけど、私は幼い頃に一度死にかけたらしい。なにかに気を取られやすい質だった私はその時、するっとママの手をすり抜けて車道に飛び出した。いくらなんでも車が危ないってことは当時の私にも解っていたはずなのに、今となってはそんなに気になったものがなんなのかも分からない。 次の瞬間、横からすごい力で吹き飛ばされて、すぐに目の前が真っ暗になって、目が覚めたら真っ白な部屋のベッドで寝ていた。 Read more

2023/01/30

Neovimの見た目を削ぎ落とした

Lua化が一段落ついたら今度は細部の外見が気になってきた。どんなに些末な内容でも一旦そっちに気を取られると直すまでなにも手がつかないってよくありがちだ。僕はもう手遅れだが、せめて他の誰かの時間を節約せしむることによって名誉の回復を図りたい。 Neovimの角ぜんぶ四角くする 近年のOSはどれもウインドウの角が丸くなっている。おそらく最初にやりはじめたmacOSはもちろん、Windowsもどさくさに紛れ Read more

2023/01/20

Neovimを完全にLuaLuaさせた

前回の記事の続編にして最終章の幕開けである。ついにinit.lua化は果たされ、主だったプラグインはどれもLua製に置き換わった。プラグイン総数が50前後しかないカジュアルユーザの僕でも丸一日かかったがやるだけの価値はあったと思いたい。 今や業務以外ではエディタをVim一本に絞りきれるところまで馴染んだ。主流のプラグインマネージャがNeoBundleの時代からVimに触れてきた割にはずいぶん手間を食 Read more

2023/01/11

論評「自由への道」:一緒に祈ってくれ

僕の知るかぎり本作はウィル・スミスが授賞式で司会者を殴って以来、初めてスクリーンの前に姿を現した作品だ。あの件への賛否はともかく、ひとまず業界追放は免れたようで安心した。僕は「バッドボーイズ」と「メン・イン・ブラック」に端を発する割と熱心なウィル・スミスファンである。あまり挙がらないが「アイ,ロボット」のスプーナー刑事役もなかなか良い味が出ていた。 「幸せのちから」で息子と共演を果たしてからというも Read more

2023/01/03

パソカタ諸氏へ

なぜ僕の周りではゲーム・オブ・スローンズやウエストワールドが一切話題に上らず全員アニメの話をしているのかということを一生考えてきた。情報系オタク(人生の大半をパソコンカタカタで過ごしてきた人間の、総称)は上の世代も下の世代もアニメばかり見ている。話数が多いと尻込みしてしまうのかとも思ったが、まだ1シーズンしかないイカゲームとかもまるで存在しないかのようだ。よく知られたタイトルでもこんな有様だから、 Read more

2022/12/22

論評「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」:映像革命再び

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を観た。いつも映画の感想は1ツイート程度で抑えていたが、本作についてはもう少しなにか書けそうな気配があったのでブログ記事に起こすことにした。以降、分野ごとにいくつかの見出しに分けてそれぞれ論じていく。なお、本エントリはネタバレありとなる。各自注意されたし。 CG/VFX まず着目すべき点は映像の美しさである。先日、前作「アバター」を復習した際も13年の年月を疑う映像美に唸ら Read more

©2011 Rikuoh Tsujitani | Fediverse | RSS | 小説